空想だけの思い出
朝ゴミ収集車が紙ゴミを回収しているのを2階の窓からぼーっと眺めていた
少しずつ春めいて暖かさを感じるが朝はまだ寒い
ゴミ収集をしている若めの人はTシャツを肩でまくり無駄のない動きでゴミを回収車に取り込むボタンを操作しどんどんゴミ袋を放り投げていく
瞬時に家の町内のゴミは回収され颯爽と次の目的地へと向かって行った
娘が保育園に通っていたころ
先生、園児と共に晴れた日は園の周りをお散歩していた
その時に出会ったゴミ回収のお兄さん
子供たちは働く車が好きだ
ゴミを回収している様子をみて
わぁーと歓声を挙げたのだろう
その時にいたお兄さんがみんなの前で
バク転してくれたそうだ
それからみんなはお兄さんが大好きになり
散歩でゴミ回収のお兄さんに会うのを楽しみにしていた
将来の夢はゴミ回収のお兄さんという子がでてきた
だいたい同じ時間にくる回収車とお兄さん
会えるように同じ時間帯に園児はお散歩
颯爽とゴミをなげるお兄さんに会い
最後にバク転
わぁーと歓声を上げるこどもたち
見たことはないけれど
キラキラとまぶしい空想だけの思い出
今日みたTシャツを肩までまくっていたあの人かな?とタイムスリップした気分になった